あなたはどう考える?医療情報サイト(ヘルスケア大学)問題


「◯◯クリニック院長△△先生監修」といった具合で、"医師監修"を謳っている情報サイトの代表格が「ヘルスケア大学」です。ただ、内容の信憑性について疑問の声も寄せられているようです。 今回は、医療情報サイト(ヘルスケア大学)問題について取り上げていきます。

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医療情報サイトの問題

情報化社会といわれる昨今、インターネット上には大量の情報で溢れるようになりました。内容に信憑性があると思われるサイトもあれば、明らかに誤った情報を掲載しているサイトもあります。 2016年にディー・エヌ・エーが運営する医療情報サイト「WELQ」が科学的根拠がないとして世間の注目を集めました。WELQでは、肩こりの原因として「幽霊」の存在を挙げるなど、信憑性のない情報が混在していることが問題とされました。

また、実際に医療機関を受診する患者の中でも、「インターネットにはこう書いていた」と情報を鵜呑みにすることで、適切な医療を受けることができずにいるケースが存在していたのです。内容の信憑性が疑われ、メディアが記事を非公開にするなど対応に追われました。 医療情報サイトの問題といえば「WELQ」というイメージが浸透していましたが、"医師監修記事"を掲載している大手メディア「ヘルスケア大学」さえも、内容の信憑性について疑念が抱かれるケースがありました。「1486名の医師が参画するヘルスケア情報サイト」ということで、これだけの数の医師が関わっているとなれば、知り合いの医師が監修しているという場合も少なくないかもしれません。

信頼できる情報サイトと考えられていたヘルスケア大学の信憑性が疑われるきっかけになったのは、ある医師のブログ。医師が自身のブログで記事内容の誤りを指摘していることなどから疑問の声が上がったようです。


散見される記事内容の誤り

ヘルスケア大学で記事内容の誤りがあることを指摘しているのは、「五本木クリニック」の院長である桑満おさむ医師。桑満医師はブログで数回誤りを指摘しています。間違いが多いサイトについては「一時閉鎖」することを提案しています。

具体的にどのような点が誤っていたのかというと、ヘルスケア大学の中で膀胱炎について触れられている記事があり、そこで触れられている膀胱炎の原因に誤りがあったというのです。ヘルスケア大学では、「膀胱炎とは、尿管から入り込んだ大腸菌が...」といった内容がありましたが、桑満医師によると、そもそも尿管には菌が存在しないとのこと。このように指摘を受けた記事はすでに非公開となっていますが、他にも同様に誤りを指摘した記事があったようです。このように、医師監修の記事であっても、別の医師が確認すると誤りが多く存在することが現状なのです。


読み手のリテラシーも求められる

誤った医療情報を発信することは、健康被害をもたらす恐れもあり、回避していかなければなりません。また、薬事法などの法律に触れる可能性もあり、どのような情報源をもとに記事を書いているのかをより明確にしていく必要があるでしょう。一般的に、学術論文を書く際は参考文献に関する情報を詳細に記載しなければなりません。そのような手続きを踏んでこそ、信頼性が担保された記事が出来上がるのです。

ただ、大手メディアの誤りばかりが注目されていますが、インターネット上には医療や健康にまつわる記事が大量に存在します。"医師監修"と謳って謝った情報を記載することは問題ですが、有資格者ではない人が個人の見解や体験談という形で医療・健康に関する情報を発信していることも多いのです。 そうした全ての情報を統制することは現実的に困難でしょう。また、インターネットだけでなく、書籍として販売されているものの中にも様々な情報があり、時には矛盾した内容が載っていることもあるかもしれません。そのため、読み手が情報を取捨選択していく力、いわゆるリテラシーを身につけることも重要になってくるでしょう。

記事を発信する側が、正しい医学的な知識や科学論文に基づいて情報を整理することはもちろん不可欠ですが、これだけ情報が溢れる社会においては読み手側の能力も求められてきます。インターネットを使って情報を収集する場合でも、公的機関などの一次情報サイトを参照したり、そうでない場合でも複数のサイトから情報を収集して内容を吟味するなどの対応も大切になるでしょう。


まとめ

医療情報サイトの問題が次々と話題になっており、医師監修の記事まで誤りが指摘されています。"監修"という仕事を請け負う医師は増えてきていますが、無責任に形だけの監修業務を行うことは避けたいです。 また、これからの時代は情報を発信する側だけでなく、受け取る側のリテラシーも大切になってくるでしょう。

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