医療業界において、一時前には"ブラックな病院が増えている"といったニュースが激震を起こしましたが、その後、ブラックな状態が改善されたのか等のニュースは出回っていません。ただ、元々医師不足といった問題を抱えている地域も多いため、医師を誘致するために様々な施策を打つ医療機関も増えてきています。
このような状況の中で、医師の中には常勤医として特定の医療機関に勤めるよりも、ある種フリーのような立場になり、非常勤勤務で"常勤医師よりも稼いでいる"とする医師も増えていると聞きます。
そこで、今回は、今後更に需要が高まると言われている"非常勤のアルバイト"について、少しお話をさせて頂きたいと思います。
アルバイトをする医師が増えているという話をよく聞きますが、これはシンプルに言えば「医師の働き方が変化してきている」からだと言えます。これまでは、主流となるのがあくまでも常勤での働き方でしたが、今の時代には医師が持つ価値観が変化をしているのです。
例えば、以前と比べて大きく変わってきたのが「医師もワークライフバランスを重視するようになってきた」というポイントです。これまでは、家族よりも仕事を重視するような流れがありましたが、昨今では医師が率先して仕事よりも家庭を、プライベートな時間を守りたいと考えるように変化してきているのです。
「自分の時間」などを大切にする医師から見れば、労働環境が悪く、時間を確保する事が難しい仕事にはあまり魅力がありません。そこで、選択されるのが「非常勤のアルバイト」なのです。条件の良いものを選ぶことが出来れば、常勤医よりも高い収入を得る事も可能なことから、アルバイトで生計を立てている方も少なくはないのです。
では、具体的に非常勤のアルバイトを選ぶのだとすれば、どのような方法でアルバイトを選ぶのが賢明な方法なのでしょうか。それには、以下のポイントを押さえて頂くのがお勧めです。
1. 勤務環境(労働時間、場所、待遇)が自身の希望と合致していること
2. アルバイトを探す際、複数の医師転職サイトを活用し、比較を行うこと
3. 知り合い等からの紹介を受ける場合は、具体的な条件をあらかじめ"細かく"確認する
4. 収入の相場を事前に確認し、相場から見てどのような条件かを改めて確認する
5. 地方格差を利用し、都市部を避けて検索を行う
上記を参考に、ご自身の希望条件でアルバイトを探せば、恐らくマッチする条件のものを探しやすくなるのではないかと思います。
具体的にアルバイトを探す算段が決まってくれば、次に考えたいのは"どのようにすれば、採用に至る可能性を上げることができるのか"です。折角良い求人を見つけたとしても、面談の結果不採用ということになれば、元も子もありません。つまり、最終的には採用に至るまでのプロセスを"気を抜かず"最後まで実行していく必要があるということです。
では、具体的にどのような部分に気を付ければいいのか、そのポイントについて少しまとめてみました。
1.相手先の希望している医師像に、自身がマッチする事を"実績を元にアピール"する
2.相手先の希望条件を基本的に断らない(勤務日数、時間、その他対応等)
3.身なりを整え、清潔感をもつ。ハキハキと話し、コミュニケーション力をアピールする
この他にも気をつけるべき点は沢山ありますが、上記3点は最低限押さえておきたいところですね。
働き方に多様性が増していると言われる昨今、そのような流れはこの医療業界にも波及しているものと思われます。社会が変われば、そこに合わせて人も変化していかなければなりません。現状の働き方について考えているようでしたら、ぜひ何かの参考にして頂ければと思います。
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ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、ライターとして活躍させて頂いております。 |