私たちの暮らしを豊かな方向へと向かわせる一つの要因となったものに「インターネット」があります。インターネットは今やテレビや新聞よりも大きな影響力を持ちつつあり、今の若い世代は既にモバイル通信から様々な情報を得ているというのが現実です。
情報の発信速度、受信速度が高速化したことによって、多くの人々が恩恵を受けているように思います。現に、手元のモバイル端末を使用するだけでビジネスに成功したという人々も決して少なくはありません。これまでは大規模なシステムがなければ成し得なかった事が、今ではほんの少しのキッカケで叶うようになっています。
しかし、現在世界的に導入の進められている5G通信は、これまで使用していた電波帯と比べ"少々事情の違う所がある"ようです。そこで、今回は5Gに関して現在わかっていることを少しお伝えしたいと思います。
環境毒性の研究において権威あるイタリアの「ラマツィーニ研究所」、アメリカ政府が多額の出資を行い研究した「米国国家毒性プログラム」における2つの研究結果は「携帯電話、スマートフォンに使用される電波には明確な発がん性がある」と結論付けたのをご存じでしょうか。
これまでも、通信に使用されている電波帯、電波の強度には発がんその他の悪影響を人体に及ぼす可能性があるとして、様々な研究がその毒性の存在を示唆してきましたが、決定的な結論には至っていない部分もありました。しかし、今回の2つの研究結果はそれぞれが"明確な発がん性が認められる"と評価した点が、極めて大きい事実と言えるでしょう。
また、この事実の公表を一つのキッカケに、世界中の著名な医学者たちが携帯基地局に対して懸念の声をあげています。現在は5Gの展開に対して、これまで以上に強い反対の声が挙げられつつある所であり、今後の動向に注視したい所です。
イギリス北部ゲーツヘッドの街には5Gの基地局であるLED街灯が導入されて以来、町民の一部で不眠症や鼻血、死産や流産などの報告が立て続けに発生しており、これらの現象については英BBCも既に報道を行っている所です。また、5G試験を取り巻く事態はそれだけでは終わりません。
オランダはデンバーグ駅付近で、5Gを使用した場合に有害な事象が起きるかを確認するための試験が行われました。試験では、スタートした直後に鳥が木から落ちて死に絶え、近辺で泳いでいたアヒルたちは水中に頭を潜らせる、一斉に逃げるように飛び立つなどの奇行を行ったそうです。また、アンテナ周辺で亡くなっていた鳥からはウイルスや細菌への感染、毒物なども見つかっていないと聞きます。死亡数は数百を軽く超えていました。
その他にも、スイスでテストした際に牛の群れが渓谷で崩れ落ちたという報告や、アメリカのテレビ局であるサクラメント局が「5Gを提供することで健康リスクを生じさせる懸念があると報道」しています。この報道では、試験運用を行ってきたサクラメント市において、健康被害を訴える人々がいることを明らかにしています。
それは、同市の消防士たちでした。消防署の外に5Gアンテナが設置された直後から、頭痛や不眠、記憶障害や意識障害といった症状が出始めたのです。彼らがアンテナに原因があると気付いたのは、消防署を引っ越した後のことでした。
5Gでは、これまでの電波帯とは違うものを使用していることもあり、小型のアンテナを一定間隔ごとに設置しなければなりません。つまり、5Gが導入されれば否が応でも"生活圏内"に5Gの電波を放射する基地局が複数設置されるということです。
2020年のオリンピックまでに5Gの導入を進めるべく、日本のキャリアは既に様々な試験を始めています。今後、どのような流れになるのかは分かりませんが、"既存の電波に発がん性がある"ことが明らかになった以上、健康被害を防ぐべく、様々な点に意識をはらう必要があるのではないでしょうか。
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ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、ライターとして活躍させて頂いております。 |