皆さんはマイクロチップのインプラント施術が海外や国内でスタートしていることをご存じでしょうか。まだ国内においては知名度も低いため、マイクロチップを体内に埋め込むと言われても少しピンと来ないかもしれません。
現在では、マイクロチップを体内に埋め込む事について、様々な分野での活用が進んでいます。基本的な所では個人IDの代わりとして、ICカードやお財布の代わりとして、セキュリティタグの代わりとして等、"利便性の向上"というものが一つの目的として認知度が高まって来ていると言えるでしょう。
そのような中で、早くもマイクロチップ・インプラントが医療業界でも広く活用されるようになるかもしれない事が明らかとなっています。そこで、今回はこれから取り扱いや情報が増えるであろうマイクロチップ・インプラントについて、少しご紹介したいと思います。
マイクロチップ・インプラントとはその名称の通り、非常に小さなマイクロチップを体内に移植し、活用するというものです。アジアではまだそれほど広まっておらず、名前を聞いたこともないという方も圧倒的に多いでしょう。今現在は、北欧やアメリカの一部で具体的な活用が進められており、使用者は徐々に増えているといった状況です。
具体的な用途は冒頭でもお伝えした通り、マイクロチップに情報を載せることが可能ですから、交通系ICカードの代わり、電子マネーを入れたお財布の代わり、セキュリティカードなどの代わりとして使用されている他、個人の身分証明として活用されている所もあります。
このマイクロチップを人体に埋め込み、活用するという方法は以前から活用されていたようですが、ここ数年で本格的な導入への進行が始まっていますので、今後はテレビ等で普通に見かける機会も増えるかもしれません。
本格的な運用というと少し語弊があるかもしれませんが、マイクロチップには様々な可能性があると考えられています。例えば、極端に言えば私たちの体内では電気信号を用いてやり取りをしている所も大きいですよね。そういった人体の仕組みを利用して、マイクロチップで人体の制御を行おうとする動きもあるのです。
少し有名な所では、アメリカの軍隊で脳にマイクロチップを装着し、エリート兵を創り出そうとする計画が発表されています。まだそのようなレベルにまでは、技術が達していないようですが、2021年を目途に脳の状態に関する解析が完了し、実用化へ新たな歩を進めるという見方がされているため、今後はマイクロチップの活用に関して、様々な方面からの展開が予想されるところです。
また、医療とマイクロチップとの関係と言えば、既に米国でホルモンなどをコントロールするマイクロチップが医療用に開発されています。これは避妊を目的にホルモンの状態をコントロールしようとするものですが、このように人体のホルモン分泌などをマイクロチップで制御することができるのであれば、恐らく全身の様々な働きをマイクロチップでコントロールすることが、今後は可能になっていくでしょう。
現在、様々な最先端テクノロジーが私たちの前に姿を現していますが、それらの技術を用いた先に何が出てくるのかはまだ見えない所があります。事実、便利なはずの5Gによって健康被害が生じるリスクが報告されている、開発されたAIが暴走し科学者を殺害したとするニュースもありました。全ての優れた技術が、多くの人々を助けるための良い方向に活用されることを期待したい所です。
医療用途での、マイクロチップの人体への埋め込みは2004年には米FDAで承認が下りているところです。先日も、無線ICチップの封入された錠剤をのみ込むことで、服薬の状態をコントロールする薬剤が開発・販売されていましたが、医療業界とナノテクノロジーとは今後、より緊密になっていくでしょう。
![]() |
ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、ライターとして活躍させて頂いております。 |