医師としての仕事が多忙だと、ホッとリラックスできる時間はなかなか持てないものです。そんな医師がスキマ時間に甘いものを食べてリフレッシュしているケースも実は多いです。 今回はそんなスイーツをテーマに取り上げていきます。
医師のブログなどでも、自身が甘党であることを公表している人は多いです。クールな医師からは想像がつかないと感じる人もいるかもしれませんが、ちょっとしたスキマ時間にスイーツを食べてリフレッシュする人が多いようです。実際に筆者の周囲にいる医師の中にも、居酒屋に行けば最後には欠かさずデザートを注文し、休日にはスイーツを楽しむ目的でカフェ巡りをしている人もいます。特にこれといった趣味がない方も、カフェ巡りなら気軽に実践できるでしょう。雰囲気の良いカフェで非日常を味わいながら過ごす時間はやみつきになるかもしれません。 休日を利用する際には、奥様やお子様と一緒に美味しいスイーツを食べにいくという選択肢もあることでしょう。家族と一緒にスイーツ巡りをすることは、自分のリラクゼーションになるだけでなく、家族サービスも兼ねることができるため一石二鳥です。
甘いスイーツを食べるとホッと一息つけることが実感できますが、甘いものは脳を刺激してエンドルフィンを分泌させることで、多幸感をもたらすと考える研究者もいます。エンドルフィンは毎日受けるストレスを緩和させるようにも作用するといわれており、ストレス社会で生きる人にとっては欠かせないものといえるでしょう。 毎日の臨床の中で常時緊張感を持っている医師からすると、ホッと安らげる瞬間がほしいものです。これまで間食にお菓子を食べる習慣がなかった人も、リラックスしたいときには甘いものを摂取してみても良いでしょう。 また、ブドウ糖は脳が働くエネルギーといわれており、筆者も受験勉強の際には意識して摂取していました。スイーツから糖分を摂取することも可能ですが、時間がないときには吸収しやすい「ブドウ糖」の形になって販売されているお菓子もおすすめです。甘いものを食べてリラックスできるだけでなく、脳にエネルギーを供給できるのならそれほど良いことはないでしょう。普段の臨床の中で緊張を感じている医師も、スキマ時間に甘いものを食べてみてはいかがでしょうか。
従来より糖分を摂取すると脳が働くといわれてきましたが、2015年にはその結果を覆す報告が発表されました。米・オレゴン大学、マグヌッソン博士らの研究グループは、脂肪や糖質の多い食生活を続けることで認知機能を低下させる可能性があることを示唆しました。 この研究ではマウスを対象に4週間、脂質・糖質の多い食事を与えたところ、認知的な柔軟性が乏しくなったと結論づけています。ここでいう「認知的柔軟性」とは、例えば普段通っている道が工事中で通れなかった際に、迂回して別のルートを選択するような力を指しています。すなわち、予期していなかった出来事に対し、柔軟に対処する機能ということになります。そうした機能が、わずか4週間の食事によって影響を受けるというのです。 研究グループは、高脂質・高糖質の食事によって腸内で脂質・糖質を好む細菌が増殖した結果、認知機能に影響を及ぼしたと推察しています。具体的には、腸内細菌が出す毒素が神経伝達物質の作用を阻害する可能性があるとしています。 この研究では4週間継続的に食事内容を変えて反応を見ていることから、現時点では「糖分は脳のエネルギーになる」という従来の説を根本から覆すことはできないでしょう。ただし、糖分を摂りすぎて腸内環境が悪化すると脳に悪影響が及ぶ可能性もゼロではないということは興味深い事実です。
医師が甘いスイーツでリフレッシュを図っているケースは意外と多く、多忙な中にもホッと一息つける瞬間が得られるのではないでしょうか。ただし、糖分の取りすぎは色々なデメリットにつながるため注意が必要です。
医師が甘いスイーツでリフレッシュを図っているケースは意外と多く、多忙な中にもホッと一息つける瞬間が得られるのではないでしょうか。ただし、糖分の摂りすぎは認知機能に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。