投資には、ハイリスク・ハイリターンの先物投資やFX投資から、ローリスク・ローリターンの外貨預金などまで、さまざまな方法があります。
その中から、医師という職業の特性を考慮したとき、および投資のリスク分散を図るときに重要なミドルリスク・ミドルリターンの投資として、不動産投資が最適な理由・メリットを紹介します。
投資をどう行うかを決めるには、リスクとリターンの関係、およびリスク分散をどう図るかがもっとも重要です。そしてそれとともに、投資にあたって意思決定をするためにどの程度の時間をさけるか、投資に際して専門的な知識がどのくらい必要かなどを考慮することもまた重要です。
例えば、株式投資やFX投資では1日単位で大きく変動することがあるため、常にマーケットの動向や政治・社会・経済状況の確認が必要です。毎日が多忙な医師にとっては、一般の投資家よりも投資のために十分な時間を割くことが難しいでしょう。
そのため、最初に検討したら、後はある程度放置できる中・長期投資スタンスの投資方法が適しています。
その点、賃貸物件への不動産投資は、最初に十分な検討を行えば、その後はある程度放置しても自動的に収益をあげられます。
また、不動産の価値は大きく下がるリスクがほとんどなく、他の投資を行うよりもリスクを小さくできます。確かに、株式投資でも長期投資が可能な銘柄があります。また、金投資も長期投資に向いていますが値下がり幅、値下がりリスクは不動産投資より大きいのが一般的です。
さらに、投資に必要な「投資物件に対する投資価値」などの知識も、一般常識でほぼ理解できます。
一方、株式投資、投資信託投資、FX投資、および金投資などでは、国内外の政治・社会・経済動向や企業の状況、および価格の変動メカニズムについて最低限の知識・理解が必要です。これらの投資方法は、十分な時間があればあるほど有利な運用ができ医師のように、自由な時間が少ない投資家に不向きです。
投資は収益を生むために行います。そのため、損失を前提に考えるべきものではありません。
しかし、投資には必ずリスクを伴います。投資で収益を常に確保することは現実問題として不可能です。必ず損失が金額の大小は別にして発生します。
そこで、医師をはじめ高額所得者にとっては投資で損失が発生したときに、その損失で節税できれば損失の傷を小さくできます。
不動産投資で損失が出た場合、給与所得と不動産投資の損失を給与所得から控除する損益通算ができるので、所得税を減額できます。
一方、株式投資などの損失は分離課税のため給与所得とは損益通算されません。
また、税制面で不動産投資が有利なのは、固定資産税や建物の減価償却費などの費用を経費に算入でき、その他の投資よりも多くの費用を計上できるので収益を大幅に圧縮できるといったメリットもからでもあります。
医師のような高額所得者にとって、資産が多いと将来必ず発生する相続税を見越して、その対策を行わないと多額の相続税が課せられます。
預貯金はもちろん、株式やその他の有価証券は、時価で評価されます。しかし、不動産の場合は評価額は実際の売却価額(時価)よりも低い評価額なので資産額が小さくなり相続税を抑えられます。
土地の場合で約2割、建物では新築の場合は約3割から5割程度時価より相続税上の評価額が少なくなります。
高額所得者でかつ多忙な医師の投資には、3つの理由で不動産投資が最適であることを紹介しました。
3つの理由とは「長期投資が可能で投資判断の時間と投資に必要な知識が少なくてもよいこと」「投資につきものの損失が発生しても給与所得と損益通算が可能なこと」および「相続税対策に有効なこと」です。
賃貸物件に対する不動産投資を軸にその他の投資を交えてリスク分散を図ることで最適・最良な資産形成が可能です。