忙しい医師は食生活も偏りがち。特に若手の独身医師や、忙しい診療科に勤務している医師はどうしても生活が乱れていきやすいです。
今回は医師の食生活の実態と、健康的な食生活のためにできる工夫をご紹介します。
勤務環境によっては、忙しすぎて食事をとることさえ忘れてしまうというケースもあるようです。
夜に落ち着いたころ、気がつけば朝から何も食べていなかったことに気がついて、慌てて食べ物・飲料を摂取するということもあります。ゼリー飲料やカップラーメンに頼って栄養にも偏りが生じると、まさに医者の不養生という状態になってしまうでしょう。
もちろん医師の中には、自分が持っている医学的な知識や情報をもとに、健康的な食生活を心がけている人もいます。
忙しくても腸内環境を整えるヨーグルトや納豆を摂取したり、野菜不足やアンチエイジングのためにトマトジュースを飲む習慣のある人も存在します。食べるメニューだけでなく順番にもこだわり、食後の血糖値が急に上昇することを避けるため、まず野菜から食べるという例もあります。
このようにして健康に対する意識を高く持てることが理想的ですが、実際には忙殺されて食生活が不規則になってしまう医師も少なくないようです。
忙殺され食事を落ち着いて食べる暇もない医師は、朝に小さなおにぎりを作って白衣のポケットやかばんに入れておくとすぐに食べることができます。
ちなみにご飯を炊く時間やエネルギーがなければ、時間のあるときにまとめて炊いて冷凍しておくと、電子レンジで温めるだけで食べられます。余力のある人は休日におかずもまとめて作って常備食として冷凍しておくと効率的です。
また、最近ではインターネットから出前を注文できるサービスも、都市部では深夜まで対応していることが多いので活用するのも有効です。せっかく便利な時代に生きているので、そういったサービスを有効活用しない道はありません。
ただ、毎日なんとかお腹を満たすことだけに精一杯で、栄養面まで気を配れないという人もいることでしょう。簡単にできる対策としては、不足していると感じる栄養素を野菜ジュースやサプリメントから摂取することも有効です。
一時的に取り組んでみるというよりは、長いスパンで見て「これなら継続できそう」というアイデアや製品を見つけることが重要といえるでしょう。
1日1食で若返りを実践できるとして有名になった南雲医師。テレビにもよく露出し、知名度が高いです。
南雲医師は1日1食のスタイルで、お腹がグーと鳴るときに長寿遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子が活性化し、病気の予防に貢献するとしています。
サーチュイン遺伝子は飢餓状態で活性化するといわれているため、飢餓とまではいかずともお腹が空いた状態を作り出すことは重要と考えているのです。1日1食を実践している著名人やタレントは多いですが、手抜きというよりは健康志向が強いというケースが多く、栄養素やカロリーにはこだわっている方が多いです。
南雲医師もみかんは皮ごと食べるなど、栄養のとり方にはこだわっており、間食にはナッツ類をつまむなど自分に合った方法を考え抜いて1日1食を貫いています。食事のとり方は人それぞれですが、1日に必要なカロリーや栄養素はしっかりととっていくことが望ましいでしょう。
医師の仕事は他の職種と比べて忙しくなることが一般的ですが、食事のバランスが乱れていることに慣れてしまっている医師も多いです。
医師の不養生という状態に陥らないために、1日に必要なカロリーや栄養素はしっかりと摂取することを心がけましょう。