子育て中に「子供といつまでお風呂に入るか」を考えたことのある人も多いでしょう。
自らの子供の頃を思い出そうとしても明確な時期が思い出せないことも多いですが、今回は子供とのお風呂のあり方についてご紹介していきます。
親子で一緒にお風呂に入ることを卒業するタイミングは、子供が小学校低学年のときが目安といわれています。特に、母と息子、父と娘など親子で性別が異なる場合にはこれくらいの年齢から一緒にお風呂に入らなくなることが一般的です。もちろん親子の関係性や子供の性格などによって差はありますが、多くの家庭では小学校のうちに親子で一緒にお風呂に入ることをやめるようです。
中には中学まで入るといったケースや、子供が19歳以降になっても入るといった場合もあるなど家庭により様々です。小学生のうちから親子別々でお風呂に入ったという大半の人からすれば不思議に思うかもしれませんが、大人になってからも親子で一緒にお風呂に入る人は単純に「家族だからおかしくない」と考えるケースが多いようです。考え方により様々ですが、一般的な目安としては小学校低学年と認識しておくと無難でしょう。
子供が小学校に入学して身の回りのことが自分でできるようになると、だんだんと自立心が高まりお風呂にも一人で入れるようになるケースが多いです。もう一つの節目としては子供の第二次性徴が始まるタイミングであり、この時期に親子でお風呂に入ることを卒業するケースもあるようです。
第二次性徴は、性ホルモンの分泌によって大人の体になっていくステップです。男の子では9歳頃に睾丸が発達し、10歳までには陰毛が生え、その後も声変わりなどの変化が生じていきます。
女の子では男の子よりも体の変化が出るタイミングが早く、7〜8歳頃から少しずつ乳房が膨らみ始めます。小学校高学年になると陰毛が生えたり、生理が始まったりと少しずつ女性らしい体つきになっていきます。
こうした体の変化が見られたタイミングで、親子でお風呂に入ることを卒業するという選択肢もあります。
日本では親子でお風呂に入ることは通常行われることですが、海外ではそうした文化はありません。浴槽に浸かるという文化は日本独自のものであり、海外の場合はシャワーで手短に済ませてしまう人が多いです。
さらに海外では"浴室はプライベートな空間"という意識が強いため、子供は早い段階から一人でシャワーに入ることが多いです。海外に住む日本人の子供が、現地の学校で「お父さんとお風呂に入るのが楽しみ」と作文に書いたところ、性的虐待を疑われ学校が警察に通報したケースも存在します。海外の人から見れば親子でお風呂に入ることに対してはそれほど抵抗感があることのようです。
ただ、日本の文化においては幼いころに親とお風呂に入った頃の思い出が懐かしく感じられる人も多いでしょう。親子で一緒にお風呂で水遊びをしたり、数を数えたりといった思い出は、大人になってからも残っているものです。家庭により方針は様々ですが、親子でお風呂に入るという文化も卒業するタイミングを見極めれば、子供にとっても良い影響があるのではないでしょうか。
親子でのお風呂をどのタイミングで切り上げるかは家庭により様々でしょう。親子の関係性にもよりますが、一般的には小学校低学年のうちには一人でお風呂に入るようにすることが多いとされています。
「お風呂は絶好の親子のスキンシップ」とは言いますが、子供の体の成長や自立心と相談しながら少しずつ一人でお風呂に入る練習をしていくと良いでしょう。