小学校のうちは公立の学校に通っても、中学からは私立に入れたいと考える人も少なくありません。実は、保育園・幼稚園の段階から「子供の中学受験」について夫婦で話し合うことは決して早すぎないのです。
今回は、将来的な子供の受験を考えている人向けにどのタイミングで夫婦の話し合いを持つべきか解説していきます。
結婚前はお互いに譲歩し合って仲良くしていた夫婦でも、子供の教育方針を決めるとなると意見が食い違うこともしばしばです。もし、子供が中学受験をするとしたら、いつ頃から準備を始めれば良いのでしょうか。
小学校高学年からの準備で間に合うと考えている人も少なくないことでしょう。実は、中学受験の対策として、学習塾では小学3年生の1月から準備を開始します。小学校3年生の終わり頃から準備をするとなると、受験を早い段階で決断しなければならないことになります。
小学校低学年のうちは、あっという間に過ぎてしまうため、保育園や幼稚園に通っているときから夫婦で子供の進路や教育について話し合うことは早すぎないのです。
夫婦で考えや方針が食い違うこともしばしば起こるため、保育園・幼稚園の段階から話し合いの機会を持つ方がベターといえるでしょう。
夫婦で子供の進路について話し合うときには、まずどのように切り出せば良いかわからないものです。まずは、雑談レベルで気楽に子供の教育や進路をテーマに話し始めてみることも良いでしょう。雑談のようなラフな雰囲気の中で話をすると、ストレスなく相手の考えを聞き出すことができます。
例えば、テレビで教育や受験のことが取り上げられていた際に、子供の将来の話をしてみることも良いでしょう。ただ、「うちも受験してもいいかもね」などと話をしてその場で同意が得られても、後日「そんなこと言った覚えがない」と食い違いが生じることがあります。雑談レベルだと相手が責任なく発言をするため、そこでの話を相手の"意思"とは捉えない方が無難でしょう。
初めは雑談からどんな価値観や考えを持っているのか互いに探り、最終的には受験するのかしないのか、夫婦で意思の確認をはっきりと行うことをおすすめします。
教育に対する考え方を探るときには、相手がどんな教育を受けてきたのかを聞いてみることも手がかりになるものです。
例えば、子供の頃から習い事をたくさんして、小学校のうちから受験が当たり前という環境で育ってきた人なら、そうした基準がスタンダードになっているため自分の子供にも同じことを望むかもしれません。
一方で、伸び伸びと野山で遊びながら地域の学校で育った人なら、学業に徹するよりも子供らしく遊んで過ごすことに価値を置いているかもしれません。
近年はAIを用いて子供の苦手を分析し、徹底的に受験対策をしていく学習塾も出てきましたが、それだけでは応用力や試行錯誤の能力が育っていきません。
子供のうちから受験を経験し、私立で教育を受けていても2流・3流の大学や専門学校に進学する人もいます。逆に、毎日外遊びをしていても受験勉強のときには爆発的なパワーを発揮する人もいるでしょう。
受験をするべきか否かについては、親の思いや考えも大切ですが、子供のキャラクターも無視できない要因です。夫婦で早めに話し合いの機会を持つこととあわせて、子供の思いも聞いてあげるようにしましょう。
子供の受験を決断するタイミングは、意外と早くやってきます。小学校3年生の終わり頃には学習塾でも中学受験の対策を開始するケースが多いのです。
保育園・幼稚園の子供がいる場合には、今から夫婦で話す機会を持っても決して早すぎるということはないのでしょう。