健康や筋トレ、ダイエットに効果があることで人気のバランスボール。医師の仕事には長時間パソコンに向かう作業もあるので、その結果姿勢が悪くなってしまうということも起こります。この改善のために自室にバランスボールを取り入れている医師も多くなってきています。
普通の椅子は背もたれがあるので、後ろに重心をかけても倒れることはありません。しかしバランスボールは背もたれがありませんから、後ろに重心をかけるとそのまま倒れてしまいます。また、猫背気味になっても上手くバランスが取れなくなります。
つまり、バランスボールに座るには必ず姿勢を正さなくてはなりません。最初から姿勢を正すことを意識でき、同時に実際の姿勢も良くなるのがバランスボールのメリットです。これを続けると自分でも気がつかない間にスッとした美しい姿勢に変わっていきます。
バランスボールに座るということは、適度に腰やお腹の筋肉を使うことにもつながります。もちろん本格的な筋トレとは言えませんが、長時間ずっとデスクワークをしている体にとっては意外と腰や腹の引き締め効果になります。
また、仕事で疲れてリフレッシュしたいときに、自分で積極的にバランスボールの上で体を動かせばそれだけストレス発散にもなります。バランスボールに座りながら上下左右と体を動かし、筋トレとリフレッシュの両方で効果をあげてみましょう。
バランスボールに座るには、ある程度の緊張感が必要です。緊張感なくボンヤリ座っているとボールから落ちてしまうこともあります。バランスボールに座ることによるこの緊張感の維持は、デスクワークそのものの集中力アップにもつながります。
眠くなる、ぼんやりする、気が抜ける...そんな状態を引き締めてくれる効果があるわけです。また、バランスボールはその名の通りバランスを必要とするものですから、日常的に使うことで身体的なバランス感覚の向上にも役立ちます。
長時間のデスクワークはやはり健康的とは言えません。バランスボールを取れ入れることは日々の凝り固まった姿勢を正し、同時に気持ちの面でも意識を高める効果が期待できます。
不健康な姿勢は不健康につながり、不注意な意識は不注意な結果をもたらすので、それを一度に改善できるという点でバランスボールは、とても優れた健康法と言えるでしょう。