子供が大きくなってくると、親として「いつから携帯電話を持たせるのが良いだろう」と考えるようになる人が多いのではないでしょうか。近年は中学生、高校生からではなく小学生から携帯電話を持たせる家庭も増えてきています。しかし、知識の浅い子供やいたずら好きな年代だと携帯電話から大きなトラブルに発生する危険性もあります。今回の記事では子供に携帯電話を持たせる際の注意点についてご紹介します。
携帯電話を親名義にしておけばプラン変更や解約は子供の側でできなくなります。子供だと勝手にいろいろといじって急にプラン変更や高額サービスに課金してしまうということもあり得るので、そうならないように親名義で契約し、パスワードも親が管理するようにしましょう。
パスワードは各キャリアと携帯本体の二つで設定することになりますが、いずれのパスワードも子供に教えず親で管理してください。何かしらの変更時にパスワードを必ず要求されるので、親が教えないかぎり子供はそれ以上進むことはできません。
ネットでは大人でさえワンクリック詐欺や犯罪に巻き込まれるのですから、子供にも当然その危険があります。むしろ子供の知識が少ないと安易にネットの世界の悪い仕組みに捕まってしまう可能性が大きいです。
また、子供だと誤って自分の顔写真や住所、電話番号といった個人情報をネット上に載せてしまうこともあります。ですから親が子供に対して「ネットの世界はいかに危険が多いか」ということを口酸っぱく教えなければなりません。
親の最低限の監視は必要です。また、あらかじめネットの設定で年齢制限やNGサイトのフィルターをかけておいたほうがよいでしょう。ウィルス侵入防止、セキュリティソフトの導入、有害サイトのブロックなど、親側で事前にできることはしっかり対策してから子供に携帯を渡すようにしてください。
子供にとってもSNSの交流は楽しいものでしょう。しかし反対に、SNSを通して誰かと喧嘩になってしまう、グループぐるみでいじめに発展し登校拒否になる、ということも起こります。また、「知らない人と交流できるサイト」で安易に交流をした結果、悪い大人に騙され犯罪に巻き込まれるという可能性もあります。
実際に小学生がSNSから出会って誘拐されるという事件も起こっています。そのため親の側でどれだけ「SNSやネットの制限を設けるか」という点も重要になってきます。子供が有料のアプリやゲームで勝手に課金し、気がついたら膨大な請求額になっていたということもよくあるので注意が必要です。
ネットでの様々な問題に発展しないよう事前に子供とのあいだで「ルール」を決めたほうがいいです。「課金は絶対にしない」「商品の注文は絶対にしない」「アプリのダウンロードは勝手にしない」「長電話はしない」など最初に約束事として決めておきましょう。携帯電話の一日の使用時間は「~時間まで」「夜の~時以降は使用禁止」と決めるのもいいでしょう。