日経トレンディのヒット予測によると、2017年は「燃焼系ウエアラブルジム」がヒットすることが予想されています。日本でも今後広まっていく可能性のある新しいタイプのジムです。
今回は、最新のテクノロジーとフィットネスジムがどのように融合するのかご紹介していきます。
燃焼系ウェアラブルジムが注目を集めていますが、そもそもどういった意味があるのでしょうか。ウエアラブルとは、「身につけることができるコンピュータ」の意味で使われており、それとフィットネスジムが融合したワードとして使われてます。
コンピュータを身につけながら、アップテンポな音楽や明るい照明を使って、ハイテンションな雰囲気の中で運動を行うジムが「燃焼系ウエアラブルジム」です。具体的には、参加者全員が手首に専用のウェアラブルな心拍計を装着し、壁のスクリーンにはそれぞれの参加者の心拍数が表示されます。
燃焼系ウエアラブルジムでは集団で運動を行うことが特徴ですが、心拍数をモニタリングすることでグループでのレッスンでありながら個人に合わせた運動が可能となります。ジムのモニターには、年齢などで変わる最大心拍数をもとに、目標値をカラーで示しておきます。
一人ではなかなか続けられなくても、アップテンポな雰囲気の中で勢いに乗って運動すれば挫折しにくいとして人気を集めています。一人だと挫折しそうになったり、億劫に感じられることでも、集団に入ってしまえば勢いでできてしまうことも多いのです。
アメリカ発祥の「オレンジセオリー・フィットネス」というジムが、日本でも横浜に1号店をオープンさせました。海外ではすでに500店舗を超えて展開されているほどの人気ぶりです。
オレンジセオリー・フィットネスは、ハイテンションな雰囲気の中で行われるグループレッスンが人気です。トレーニングとして負荷が高い運動を行いたくても、ハードな運動はなかなか一人では長続きさせることが難しいです。
そこで、集団でトレーニングを行うことで継続しやすくなるという利点を生かすスタイルでジムを展開しているのです。日本にもオレンジセオリー・フィットネスが上陸したことにより、燃焼系ウエアラブルジムの人気が日本でも高まっていくだろうと予測されています。
ジェイアイエヌの「JINS MEME」はメガネ型のウエアラブルで、センサーを使って様々な情報を検出することが可能です。JINS MEMEではまばたきなどを検出することも可能ですが、このうち体軸のブレを検出しながら運動に役立てていこうとしています。ランニングマシン大手のライフ・フィットネス・ジャパンと提携して、ランニングにおいてメガネ型ウエアラブルを使えるようにしていく予定です。
こうしたことで、体軸のブレを検出できるようになることで、ランニングのフォームを改善するための手がかりを得ることが可能となります。
ジェイアイエヌでは、個人指導を受けることができるサービスを展開し、2016年9月には会員組織を作りました。燃焼系ウエアラブルジムのように心拍数だけをモニタリングするのではなく、体軸のブレといった何らかの情報をフィードバックしながらトレーニングを行うという考え方は、今後も発展していくことが見込まれます。
新しいタイプのフィットネスが続々と登場してきており、これまでとは違ったジムの使い方、運動の仕方が提案されるようになってきました。
燃焼系ウエアラブルジムのように、心拍数などの生体情報をもとに効果的なトレーニングを行うことができる時代が到来しています。
今後も「ウエアラブル」には注目です。