医師の仕事はその多忙な業務から何かとストレスがかかるものです。
幼い頃からずっとエリートの道を歩んできた医師も同じ人間なので、時にはリラックスしたいと思うこともあるでしょう。
今回は医師にまつわる音楽のエピソードを3つご紹介していきます。
病院でオペ室の前を通ると軽快な音楽が聞こえてくることもしばしばです。テレビでみる手術中の様子は静かなところで執刀医が集中してオペに当たっているイメージですが、実際の現場では音楽をかけていることが多いです。
オペ中にかける音楽の種類もさまざまで、執刀医や看護師の好みに応じてJ-POPであったり、クラシックであったりします。医師も数時間にわたる長い手術に当たる上で、音楽があると集中も長続きするようです。
勉強するときに音楽を聴いたことのある経験のある人も多いと思いますが、それと同様に音楽で集中力やモチベーションをアップさせるといったイメージです。患者としては緊張して手術に挑むわけですが、オペ室では想定外の軽快な音楽によってリラックスできる人も多いです。
中には手術中に軽快な音楽が流れていると不謹慎と思う人もいるかもしれませんが、患者もリラックスできるので意外と現場には溶け込んでいる事実なのです。
ただ、テレビ向けに取材を受けるときには静音室でオペをする様子を見せています。
医師は病院にいる間、常に緊張が続き交感神経が優位になっていることが多いでしょう。常に責任が伴う仕事であり、さらにミスが許されない緊張感のある職場であることから、神経が疲れたと感じる人もいるのではないでしょうか。
自宅でくつろぐときや就寝前には、リラクゼーション効果のある音を聞いてみることもおすすめです。特に、自然界に存在する川のせせらぎや海のさざ波、ロウソクの光といった音や光のゆらぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれ注目を集めています。ストレスがたまったときにはリラックスできる自然音を聞いてみると良いでしょう。
寝る前に入眠しやすくする目的で聞くときには、タイマーをセットすると万一そのまま寝てしまったときも安心です。「1/fゆらぎ」をはじめ、科学的にも音楽や音の持つ力は明らかになってきています。
副交感神経を高めてリラックスできると同時に、ゆっくりと疲れをとることで翌日の仕事におけるパフォーマンスもアップするかもしれません。
音楽によって心身が癒される感覚を持った経験のある方も多いでしょう。音楽療法とは、音楽を使ったセラピーのことで、医療や福祉の現場に取り入れられています。
現状では介護老人保健施設などで常勤または非常勤の音楽療法士が高齢者と関わってケアに当たっている例などがあります。音楽を聴いたり、歌ったりするときには心理的にも安らいだり、体が軽くなった気がするなど主観的には何かしらの変化が感じられることも多いです。
音楽療法は徐々にエビデンスも構築されてきていますが、医師をはじめとする医療従事者から十分な信頼を得ることは今後の課題といえるでしょう。2001年に設立された日本音楽療法学会には所属している医師もおり、関心を持つ人は一定数います。インターネット上のアンケートでは医師の半数が音楽療法に興味ありと回答しているほどであり、音楽療法への注目は徐々に高まってきています。
患者へ恩恵があるのならば、導入してみたいと考える医師も多いのではないでしょうか。
音楽は、医療に関わる様々なシーンで活用できる可能性を秘めています。
また、仕事だけでなくプライベートでもリラクゼーション効果のある音楽を聴いてみることで、緊張をほぐすことができるでしょう。
特に緊張や興奮が続いていると感じる人は、「1/fゆらぎ」の成分を生活に取り入れてみることがおすすめです。