医療をテーマにしたマンガやテレビドラマは医師のみならず多くの人が興味を持って読まれ、視聴されています。
そこで、今回は多くのマンガのなかから医師や一般の人が面白いと感じている医療がテーマのマンガを10+17+2タイトルの全25タイトルを紹介します(4タイトルが重複しています)。
メドピア株式会社が医師を対象に2012年に「もっとも好きな医療マンガ」としてアンケート調査を実施し3040名の医師が回答した結果のトップ10が以下です。
1位 ブラック・ジャック(手塚治虫)
無免許の天才外科医の姿を通じ「医療と生命」を問う医療マンガの最高峰作品です。
2位 JIN-仁-(村上もとか)
脳外科医が江戸時代にタイムスリップして治療する姿が描かれた、SF要素の入ったマンガです。
3位 ブラックジャックによろしく(佐藤秀峰)
臨床研修制度、医局の都合でゆがめられる医療、健康保険制度の矛盾、患者や家族との葛藤などを経験して成長する医師の姿が描かれています。
4位 医龍-Team Medical Dragon-(永井明、乃木坂太郎)
大学の教授選をからめて話のなかに天才的な技術を持つ外科医の活躍が描かれています。
5位 スーパードクターK(真船一雄)
神技と天才的頭脳を持つフリーランスのスーパードクターが描かれています。
6位 研修医なな子(森本梢子)
大学付属病院の外科の研修女医が日々の治療や解剖実習などを経験しながら成長していく姿が描かれています。
7位 Dr.コトー診療所(山田貴敏)
離島に赴任した優秀な医師が島民の信頼を得ていく姿が描かれています。
8位 ゴットハンド輝(山本航暉、天碕莞爾)
外科医の成長を中心に描かれていますが、経営者目線の話題や麻酔科医、整形外科医、形成外科医も描かれています。
9位 メスよ輝け!(高山路爛、やまだ哲太)
若い外科医が患者本位の医療を行おうとして苦労する姿が描かれています。
10位 麻酔科医ハナ(なかお白亜、松本克平)
深刻な麻酔科医不足のなか、大学病院の麻酔科の女医が激務こなす姿がコミカルかつシリアスにリアリティをもって描かれています。
上位のマンガは、よく耳にするタイトルのものばかりです。
多くの医療マンガは、描きやすいために外科・内科系の医師が主人公です。
そこで専門分野の医師や災害、学校など一般病院ではない場所で活躍描いたマンガを紹介します。なお、一部の★印の作品は医師が選ぶトップ10と重なっています。
・泌尿器科
泌尿器科医一本木守!(高倉あつこ)
・放射線科医
ラジエーションハウス(横幕智裕、モリタイシ)
・心療科
女医レイカ(峰岸信明、剣名舞)
・小児科医
最上の命医(橋口たかし、入江謙三)
・麻酔科医
★麻酔科医ハナ(なかお白亜、松本克平)
・産婦人科科医
コウノドリ(鈴ノ木ユウ)、 透明なゆりかご(沖田×華)
・病理医
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(草水敏、恵三朗)
・研修医
★ブラックジャックによろしく(佐藤秀峰)、 ★研修医 なな子(森本梢子)
・災害・救命救急医
Dr.DMAT~瓦礫の下のヒポクラテス~(菊地昭夫、高野洋)、 Dr.アシュラ(こしのりょう)、 天医無縫 命(伊月慶悟、地引かずや)
・法医学・監察医
屍活師 女王の法医学(杜野亜希)、 女監察医(井出智香恵、八田朗)
・地域医療
町医者ジャンボ!!(こしのりょう)、 ★Dr.コトー診療所(山田貴敏)
医師にとって医療過誤の問題は、最善の対応を行っても患者や患者遺族に裁判を起こされるリスクがある重要な問題です。
医療裁判の資料は法律用語が多く読みづらいですが、マンガでわかりやすく医療過誤を扱った作品を紹介します。
・するな!泣き寝入り―まんが医療過誤(医療問題弁護団)
医師の立場ではなく弁護士の立場から見た医療過誤がテーマのマンガです。
・Dr.検事モロハシ(能田茂)
医師と検事の両方の資格を持つ男性が医療過誤を追求する姿を描かれています。
こう見ると、かなり多くの医療マンガがあるのがわかります。
医師や医師以外の人が多く読んでいるマンガを紹介しました。
テレビドラマ化された作品も多いのでマンガを読んでいなくても知っている作品も多かったかもしれません。
多忙な時間の間に読むことでリフレッシュできるのではないかと思います。