雨の日に車に乗っていてブレーキをかけたときのことです。ブレーキがかかりにくい、ハンドルを取られる感じがしてヒヤリとしたことはありませんか? それはタイヤ交換のサインです。
タイヤは適切な時期に交換すれば、事故も防げますし、無駄な出費を防ぐこともできます。しかし、タイヤの交換時期を見極めるにはどうしたら良いのでしょうか?そんなタイヤ交換についての3つのポイントを取り上げます。
タイヤの溝が1.6mm未満のタイヤで走行することは、道路交通法違反となります。タイヤの側面、サイドウォールに三角のマークでスリップサインがあることを示していますが、1箇所でもスリップサインが見えていれば、アウトということになります。
もちろん違反になるので交換するのではなく、事故を防ぐためにおすすめします。タイヤの溝は、タイヤと路面との間の水を排出する役目を果たしています。溝がないタイヤで走っているとブレーキの効きが悪くなり、大きな事故に発展する危険があるのです。
タイヤの種類 | 高速道路 | 一般路 |
---|---|---|
1.6mm | 1.6mm | |
2.4mm | 1.6mm | |
3.2mm | 1.6mm |
あまり乗らないし、タイヤに溝もしっかりあるからと同じタイヤを使い続けるのは危険です。タイヤにも消費期限があります。メーカーは4~5年での交換を推奨しています。
見た目に分からなくても、劣化が進んでいる可能性があるので、タイヤの製造年を確認して必要なら交換しましょう。製造番号は、タイヤのサイドウォールに4ケタの数字で表記されています。最初の2ケタが週、次の2ケタが年を示しているので「3117」と表示されていたら、2017年の31週目(7~8月頃)に製造されたことになります。
新しいタイヤに交換するときも、製造番号をチェックしましょう。売れ残りなどで製造から数年経っているなら、その分使用期限が短くなることになってしまいます。
溝やスリップサインとも関係してきます。新品時のタイヤの溝は8mm程度あります。車種や走る道の状況によっても変わってきますが、走行距離5000kmでタイヤは1mm消耗するといわれています。
単純に計算すると1.6mmのスリップサインが出るまで、(8mm-1.6mm)×5000km=32000kmの走行距離となります。この走行距離は、タイヤを交換する目安となります。もちろん、3万km超えていても十分に溝がある場合もあります。
判断に迷うときは点検してもらうと良いでしょう。
タイヤの交換時期を見極めるためのチェックポイントを取り上げました。タイヤの溝とスリップサイン、使用年数、走行距離は、自分でも確認できる点です。
ずっとタイヤ交換してないなら、確認してみてください。タイヤの交換は安全に車を走らせるためにも、自分と同乗者、また他の人の命を守るためにも不可欠です。