インターネットが普及していることは、今となっては当たり前です。
しかし、そんなインターネットも開発された当時は社会に大きな衝撃を与えました。時代は進み、現在は"ブロックチェーン"を活用した事例が次々と誕生しています。
今回はブロックチェーンとは何か、導入事例にはどのようなものがあるかご紹介していきます。
ブロックチェーンとは、取引のすべてを記録することができる台帳のような存在です。ブロックチェーン上の取引記録は、ネットワークを通じて共有されるため、皆で監視するような体制になっています。インターネット上のオープンな環境で、信頼性が求められる取引やデータのやりとりを行うことができるとして注目を集めているのです。
近年、ブロックチェーンは最新トレンドの一つであり、多くの企業が注目しています。
金銭的な取引が発生する金融サービスはもちろん、様々な分野において国内外で実証実験が進められているのです。
ブロックチェーンは利便性に長けていながら、セキュリティの面も強固であり、改ざんすることが事実上不可能といわれています。
しかも、コストをかけずに取引記録を参照したり、取引そのものを行うことができる点でもメリットがあります。
インターネットが開発されたばかりの頃は、インターネットがこれほどまでに普及する未来を想像できなかった方も多いでしょう。ブロックチェーンの技術も同様に、当たり前のように身近な存在となる日もそう遠くないかもしれません。
2017年1月24日、東京海上日動は医療機関におけるブロックチェーン技術の活用に向けた取り組みをスタートさせることを発表しました。国内外の企業がブロックチェーンを用いた実証実験を進めていますが、東京海上日動もその一つ。
具体的には、傷害保険金の請求書に記載されている医療機関と連携を図り、入院機関・通院機関などの情報をブロックチェーンを通して要求するというものです。ブロックチェーンであれば、医療機関の受診状況などプライバシーに関わる情報であっても、セキュリティを確保することが可能なのです。
東京海上日動では、ブロックチェーンの導入によって、保険金を支払うための業務を簡略化し、業務のスピードがアップするかどうかを検証することになっています。
コンピュータの発展により様々な作業がオートマチックに処理されるようになってきていますが、セキュリティの面も安心の技術が開発されたことにより、金銭が絡む取引も扱えるような時代になったといえるでしょう。
仮想通貨として注目され、価値が急激に高まっているビットコインでもブロックチェーンが使われています。
仮想通貨というと「本当に信頼できるものかどうか......」と疑っている人もいるかもしれませんが、ブロックチェーンにより皆が監視している状況なので、不審な動きがあれば取引が拒否されてしまうのです。
具体的には、自分のビットコインウォレットに100BTC(ビットコインの単位)が入っているというように改ざんしようとしても、そもそも100BTCがウォレットに入っていた過去の記録がないため、取引ができない状態となります。
セキュリティ面では改ざんの心配がない状況ですので、今後、さらに日本の医療業界にも浸透してくることが予想されます。
ブロックチェーンはインターネットと同じくらい大きな発明だと考える人もいますが、取引のコストを減らし、かつ安全に利用できる仕組みが優れている点といわれています。
ブロックチェーンはこれから発展を続けると見込まれるものです。
金融関係に限らず、金銭やデータのやりとりがある分野では積極的に活用されていくでしょう。 各所で行われている実証実験の結果がニュースで報じられる日もそう遠くないかもしれません。
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