医学部の入試日程は、受験する大学が私立か国公立かによって日程が異なります。また、推薦入試やAO入試を検討している人は早めに手続きが進むので乗り遅れないことが大切となります。
今回は医学部の入試日程についてご紹介していきます。
医学部の入試では、まず通過点としてセンター試験の突破が求められます。センター試験は毎年1月中旬の土日に2日間にわたり行われます。
2020年からはセンター試験が廃止され、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」という新しいテストを導入するよう文部科学省の方で計画が進められています。それまでの間は、医学部を受験する人はまずセンター試験が第一の関門といえるでしょう。
医学部に合格するための得点は、狙う大学のレベルにもよりますが、国公立大学の医学部であればセンター試験の得点は80%台後半はほしいところです。難関大学では90%求められるような、ハイレベルな戦いとなることも珍しくありません。
私立大学の場合は大学によって得点率にはばらつきがあり、例えば2015年では昭和大学・帝京大学では合格者の最低得点率が77〜78%のあたりになっています。
多くの私立大学では国公立とそれほど変わらず9割近くが求められますが、中には80%を切っても合格するケースも存在するようです。
いずれの受験先でも、医学部の合格者は多くがこのあたりを目指して準備してくるため、万全の体制で挑む必要があるでしょう。
国公立・私立大学のどちらを目指すかによって、入試日程は異なってきます。
まず、国公立大学の医学部を受験する人は、試験日が2月下旬に設定されています。大学ごとに受験する科目が異なりますが、日程は同じになります。
2月下旬に前期試験が行われたあと、大学によっては後期試験を実施するところがあります。すべての国公立大学医学部で実施するわけではありませんが、約半数の大学で行われることになります。後期試験は3月に入ってからほぼ一斉に行われますが、大学によって1日のみ実施するところと、2日間にわたり実施するところがあります。
一方、私立大学の場合には受ける大学により日程が異なることが特徴です。
早いところではセンター試験が終わったあと数日後から、1月のうちに前期試験もしくは一次試験と呼ばれる試験を行います。
センター試験のあと1週間〜10日のうちに試験を実施する大学では、1月下旬には合格発表を行います。大学によっては1月下旬〜2月に入ってからも試験を実施する大学もあるので、試験日および合格発表日は大学によりばらつきがあるといえます。
狙う大学の入試日程はしっかりチェックしておく必要があるでしょう。
医学部の中には、推薦入試やAO入試を実施する大学も存在します。多くの場合、それらの入試は早い時期に行われ、11月〜12月上旬には出願し、12月〜1月中には試験が行われます。2017年度の例では、山形大学では11月の初旬に出願期間を設け、同月の中旬には選考。
国公立大学の場合、合格発表は2月に入ってから一斉に行われます。すなわち、推薦入試を受ける人の多くは年内には選考を終え、だいたいの手応えもわかっている状況でセンター試験を受け、合格発表を待つことになります。
推薦入試やAO入試では他の受験生よりも前倒しで手続きや選考が進んでいくため、しっかりと入試日程をチェックすることが必要となるでしょう。
医学部入試日程は、受験する大学や受験する枠によってばらつきがあります。多くの受験生は1月中旬のセンター試験で良い結果をおさめることが第一関門です。
私立大学を併願する場合には、センター試験後に日にちをおかずに選考が行われるため、受験勉強のペースもそれに合わせる必要があります。