医師が転職したいと思ったときに、強力な味方になってくれるのが転職エージェント。今回は、転職エージェントの活用方法をテーマとして取り上げます。転職に興味のある医師は必見です。
医師を採用する際には、大学の医局へ依頼する方法が多いというイメージがあることでしょう。事実、2015年に日本医師会が行った調査の結果によると、医師の採用時に利用する方法のうち、「大学(医局等)へ依頼」を選択する割合が75.1%と最も多い結果になりました。
この調査では最大3つまで利用する方法を選択できるようになっていましたが、大学(医局)への依頼に次いで多かった方法は、「民間の職業紹介事業者」の利用、いわゆる転職エージェントを利用するという回答で、その割合は46.9%でした。
医師の転職先は自力で確保するのは、コネクションがないと難しいものがあります。年々医師の数も増えてきていることや、転職エージェントの数が増加してきていることもあり、最近では民間の職業紹介事業者を活用する医師が増えてきているのです。転職といえば医局の紹介という時代から、より高い自由度で転職先を選択できるように変わってきています。
転職エージェントと一言で表しても、事業者によって能力には差があるものです。納得のいく転職を実現させるためには、腕のある担当者を見つけることがポイントになってくるでしょう。
これは、不動産を探すときのようなシチュエーションを考えるとイメージしやすいですが、交渉力や人脈のある担当者だと優良物件を紹介してくれる可能性が高まります。依頼する転職エージェントや担当者の力量によっても、満足のいく結果になるかどうかは異なってきます。
インターネットなどで転職エージェントを探す場合も、そのエージェントについて十分に調査した上で利用するのが良いでしょう。中には実績や成功例を紹介していることもあるので、こちらもチェックしておきたいですね。
転職エージェントを活用するにあたり、メリットとなるのは求人情報ではわからない院内の情報をシェアしてくれること。病院に出入りしているスタッフだからこそ、病院の雰囲気や内部の状況などを教えてくれるのです。
また、非公開求人も多く有しているので、医局の紹介など限られた範囲を超えて、選択肢が広がるという点もメリットです。希望する条件の交渉も代理で行ってくれるので、満足のいく結果につながりやすいことも魅力です。転職エージェントの活用方法をマスターすれば、転職時に失敗しにくいのです。
実際に転職エージェントを介して入職した転職先の病院では、環境が変わるので、少なからず不安を感じる部分もあるでしょう。入職後、人間関係のトラブルを抱えているときなど転職エージェントがサポートしてくれることもあります。
その職場で働くことが難しくなっても、転職エージェントが次の職場を紹介してくれるなど、一度利用すればそれ以降もサービスを使いやすくなります。
働く地域や収入、勤務条件など、医師が求める条件は様々です。何らかの理由で現状に満足できなくなったときは、転職エーエジェントを利用してよりよい就職先を探していきましょう。
医師はもちろん、看護師などの医療スタッフも含めて、終身雇用という時代は終わりつつあります。希望の条件で転職しやすいことが医療職の強みなので、存分に活かしていきましょう。
転職エージェントは、活用方法さえわかればより良い転職をサポートしてくれる強力な味方になります。非公開求人も多く、条件の交渉も行ってくれますが、医師側は費用の負担がありません。メリットばかりの転職エージェント、転職を考える際は使ってみたいところです。