医師のみならず、国内で勤務されている医療従事者の多くが、業務遂行中に何らかの対人ストレスを抱えていることは様々な調査やアンケート等によって既に明らかとなっている所ですが、どのような対策をされているでしょうか。
ストレスマネジメントに関する意識調査なども頻繁に見かける所ですが、至極当然とされる内容が書かれている事が大半で、あまり参考にならないといった声も多いと聞きます。そこで、今回は医師の皆さんにぜひ活用頂きたい最新ストレス解消法について、ご紹介したいと思います。
ストレスと聞くと「心、精神の問題」と片付けてしまいがちですが、実は体内(特に脳)における電気信号のやり取りにも様々な影響が出る事は既に明らかとなっているところです。
ましてや、大半の医療機関では数々の装置を扱うことから、医療従事者の皆さんは電気的な影響を少なからず受けていることも考えられます。つまり、環境的にもストレス、疲労がたまりやすい事は間違いないのです。
そこでお勧めとなるのが「アーシング(接地療法)」と呼ばれるものです。これは、有名な心臓外科医であるステファン・シナトラ医師が推奨しているもので、簡単に言えば、裸足で地面に立つ行為を指します。
同医師によれば大地に流れる自由電子とのやり取りにおいて、抗酸化作用を得る事ができるとのこと。体内に必要となる電子を補給し、また、体内に溜まってしまった電気的なノイズを、地表を通して大地へとアースすることができるとされています。
アスファルトなどの舗装された道路ではなく、海外沿いの砂浜や草木が茂るような土壌などで5-10分程度接地しているだけでも効果は十分にあるようです。日本語に翻訳された同医師の書籍等も発刊されていますので、もし気になるようでしたら、ぜひ探して頂ければと思います。
近年、マイクロバイオームと呼ばれる単語を聞く機会が各所で増えていることをご存じでしょうか。マイクロバイオームとは人が体内外に持つ微生物叢の総称であり、腸内細菌群等や表皮等にも存在する全ての微生物を指します。
このマイクロバイオームですが、指紋と同じように各個人によって独自のものがあるため、誰一人同じマイクロバイオームを持っていない事が明らかとなっています。
このマイクロバイオームですが、実は「他者と交流すると微生物叢同士の交流、交換が起きる」ことが明らかとなっています。また、血縁関係でなくとも、交流が頻繁な者同士のマイクロバイオームは近い構成に変化していくものと見られています。
つまり、皆さんが「苦手、あるいは強いストレスを感じる相手と一緒にいる時間が長い」のであれば、強い影響を受け続けてしまう恐れがあると考えることもできるのです。
このような事実がある事を意識すると、対人ストレスの要因が少し見えてくるのではないでしょうか。モンスターペイシェント等、業務上やむを得ない相手に関しては、致し方ないと気持ちを切り替える等、同じ空気感を引きずらないようにすることが賢明な対策と言えるでしょう。
医師のみならず、今や対人ストレスを抱えていない方は非常に少ないものと察します。対人ストレスの大半は「アンバランスな人間関係」と表現することができると思いますが、つまりは「お互いの気持ち、印象等が不一致」であることが一つの原因として挙げられます。そこでお勧めしたいテクニックがあります。
それは、相手の"自身への印象"を上手に操作するというもの。例えば、相槌を上手に駆使して「よく聞いているよ」と相手に安心感を与える行為や、苦手な相手に対して「よくしてあげる」行為が代表的ですが、これらは利便性が高く、相手から自身への当たりを和らげる心理的効果が期待できます。
これを読んでおられる皆さんも、日頃の勤務によって様々なストレスを抱えていらっしゃると思います。強いストレスを感じると副腎への悪影響も強く、気持ちが滅入ってしまうために業務へのモチベーションも低下します。
美味しいものを食べて幸福感を高める、大声を出すといったストレス解消法も有効ですが、ぜひ今回の内容も参考にして頂ければと思います。
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ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に様々な知識を学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、様々な媒体でライターとして活躍させて頂いております。 |