近年、医師転職に関して様々な悩みを抱える医師が増加していると聞きます。以前とは違い、医師の働き方にも多様性が現れてきたこと、現代社会に合わせた新たなスタイルを模索する医師が増えているようです。事実、まだ若手である「30代前半~中盤での転職」を行う方が増えているというニュースを見聞きする機会も少なくありません。
ある医師専門の人材派遣会社が公表しているデータによれば、転職を検討している医師の内、およそ4割の方が知人あるいは医療機関からの紹介を利用しており、3割の医師が医師転職専門サイトを利用しているという調査結果が出ています。しかし、医師の転職には市場動向等に関する情報収集がつきものですよね。そこで、今回は多くの医師が上手に利用している「コンサルタントとの付き合い方」について、お話をしたいと思います。
転職を有利に運ぶにあたり、医師の皆さんには「現在の市場に関する情報を持った人間に接触する」ことを心がけて頂きたいと思います。その点、医師を専門とした転職サイトの大半は利用登録も無料であり、リスクはありません。必要な情報を登録することで、転職相談等を行う事が出来るようになるのです。
そこで企業が擁するコンサルタント(あるいはエージェント)と接することになるのですが、ここでは「専門のコンサルタントとは言え、その能力には個人差がある」という事実を認識しておく事が大切です。何が言いたいかと言いますと、転職相談の専門家であっても全ての人材がプロとしての能力を備えているかどうかは分からないという事です。
そのため、第一印象では安易に信用せず、相手が自身にとって必要な情報を提供してくれる存在か、どのような医療機関とのパイプを持っているのか、コンサルタントのキャリア、力量を観察することは大切です。
前述のように、良き相談相手となるはずの専門家が、必ずしも信用できる相手か分からないという事実は、利用する方にとっては非常に悩ましい問題と言えます。そこで提案したいのが、転職相談は1社に任せないというスタイル。医師にとって、転職は将来のキャリアに大きな影響を残す分岐点です。そのため、できるだけ失敗を避ける為のリスクヘッジを行う必要性がありますよね。
幸い、医師専門の転職サイトは多数運営されている状況です。自身との相性、企業自体が持つパイプの違いや専門性の相違などを加味すると、一見で各サイトを評価することは難しいので、利用される際には複数サイトに同時登録を行い、比較する事をお勧めします。
しかし、それでもどの転職サイトに登録をすればいいのかが判断できないと、困ってしまう場合も往々にあります。インターネット世代である若手30代~40代であれば、上記のような手法を行う事も容易でしょうが、もう少し上の年代の方々には少しハードルが高い部分もあるものと思われます。
そこで、できるだけ早期に「信用していいのか」を見極めるためのポイントを以下にご紹介します。
以上、いかがでしたでしょうか。医師の転職には緻密な情報収集が必要です。その点、現状に詳しい転職専門のコンサルタントに相談をしながら上手に進めることができれば、転職活動の成功率が高まることは間違いありません。その為には、自身に合ったコンサルタントを見つけることが重要です。ぜひ参考にしてみて下さい。
![]() |
ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に様々な知識を学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、様々な媒体でライターとして活躍させて頂いております。 |