昨今、従来とは違う働き方を考える機会が増えていると聞きます。これは社会全体に言えることですが、システムそのものの枠組み、あり方が見直されてきていること、これまでと同様の進め方では生き残ることが難しいようにすら感じますが、そのような時勢の中で医療業界にも少なからずそのような風が吹いているのではないでしょうか。
医師の働き方、仕事に求めるものが変化しているという話は方々で聞きますが、これも1つの兆しと言えます。業界に勤める人間の価値観が変化している以上、全体のシステムは必ずどこかで変わっていくのではないでしょうか。そこで、今回は1つの方法として多くの医師が実践する「収入をアップさせる3つの方法」について、少しご紹介してまいりたいと思います。
医師が収入を上昇させるための、最もスタンダードな選択は間違いなく、転職という手段でしょう。同じ流れにあるものとしては、開業という手段もありますが、基本は「転職、あるいは開業」であることは間違いありません。医師が収入を上げる方法として、情報を探そうと思えば先ずこの話題にあたるのは必然でしょう。
転職や開業を通じてベースとなる収入を上昇させることは、難しいようで簡単です。どのようにすれば収入を上昇させる為の転職が成功するのか、ご自身の経験や能力と照らし合わせながら、計画を立て、転職あるいは開業を行えばいいのです。
ただ、長期的な計画を策定する能力、迷いなく実践する能力、更には時代の機を読む力が必要とされるため、確実な方法ではありながらも、全ての人がその通りに実践し、結果を残すのは難しいというハードルがあります。ただ、多くを望まず、堅実に上昇させるという目標であれば、やはり転職が最も有効な手段であることは間違いないでしょう。
一般的に転職と聞けば、多くの方は常勤勤務でのベースの勤務先について思い浮かべると思いますが、ここでご紹介したいのは「高単価の副業」つまりは非常勤での割の良い仕事(副業)を見つけるという手段についてです。
既にご存じの方も多いと思われますが、実は一般的な常勤勤務の方よりも、非常勤勤務のかけもちを通じて、通常の常勤勤務の医師よりも更に高収入を得ている方が多数いる、という事実があります。
例えば、40代の常勤で年収1200~1500万程度の年収の方が多数いる一方で、同年代においても2000万を超える"非常勤医師"がいるのです。もちろん、色々な事を加味すれば常勤医師の方がメリットもあるのかもしれませんが、ここでポイントとなるのは"高単価の副業として非常勤の仕事を得る"という手段もアリなのではないか、ということです。
現在の仕事に加えるのが難しい場合は、もう少し労働条件が楽な所を選び、そこに副業を足すという方法もあります。いずれにせよ、副業としての非常勤勤務は収入を上昇させるのに良い手段であることは間違いありません。
例えば、「健康産業」であれば医師の資格を持つ人材が常に欲されているような状況です。健康食品の開発を含む監修、医療系webサイトの監修、ヘルスケアに力を入れる企業での顧問など、様々な働き方、あるいは副業を見つけることが実は可能です。
一定の労働量が必要な場合もあれば、月間あるいは年間での顧問契約を締結し、一定の収入をUPさせるというのも有効でしょう。1社ではそれほどだったとしても、仮に5社、10社との話であればまとまった金額になってくることは間違いありません。プラスオンするための手段として検討する価値はあります。
今回は、3つの方法を大枠としてご紹介いたしましたが、勿論この他にも医師としての経験、資格を活かして収入を上昇させる様々な方法がありますが、その多くは"意識的に探さないと"出会うことが難しいものも少なくありません。
しかし、既存の働き方でなくとも、これまでの技術、経験、その他の能力を活かしながら、社会貢献や収入の上昇を目指す方法が他のもある、という事実を今回は知っておいて頂ければ幸いです。
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ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、ライターとして活躍させて頂いております。 |