39歳から50歳までの男性に向けて、風疹の抗体がなければワクチンの接種を無料にするという方針を、厚生労働省が3年間限定で行う事を明らかにした所ではありますが、近年では様々な細菌性の感染症、ウイルスの蔓延、インフルエンザの流行などが毎シーズンTVを賑わせているように思います。
病院にかけこみ検査を行う人、ワクチン接種を希望する人、様々な方がいらっしゃいますが、毎年寒い季節になるとそのような流行が始まってしまうのは、どのような原因があるからでしょうか。
これについては様々な説があるものの、いずれも確たるものがあるわけではなく、基本的には「気候的な問題で流行しやすい」あるいは「気温の低下により免疫力が落ちてしまう方がいる」といった落とし所に収まっているのが現状です。そこで、今回は多忙を極める医師に向け、細菌やウイルスに負けない体つくりをどうすればいいのか、忙しい中でも簡単にできる方法を探ってみました。
秋から冬、冬から春にかけては風邪を含む感染症に罹る方が極めて多い季節であります。その中で、やはり気を付けて頂くべきなのは「体を冷やさない」という事です。これに関しては、皆さん意外と気にされているようで気にしていないという方が多いのはご存じでしょうか。
例えば、温めると言えば厚着をする、手足を冷やさないようにするといった方法が挙げられますが、これだけでは体を温めるとは言えません。現代人は、基本的に深部体温が低下傾向にありますから、この体温自体を上昇させる方法を選ぶことこそが体を温める秘訣と言えるでしょう。
具体的には、しっかりと湯船に浸かる、すりおろしたショウガなどを毎日摂取する、体を芯から温めるような効果のある特殊素材で作られた衣類を着用する、といった方法がありますので、ぜひ実践されてみてはいかがでしょうか。いずれも継続していれば侮れない効果に繋がるものばかりです。シャワーが多かったなら湯船に変え、生姜や蜂蜜などで生姜湯を作るのもいいでしょう。
体を冷やしてしまう食品と言えば夏野菜やお砂糖ですが、その他にも気を付けておきたいのが"小麦粉"です。小麦粉(具体的にはDゲノムを保持する一般的なパンコムギを使用しているもの)を摂取すると。日本人の腸に大きな負担を与えることが分かっています。リーキーガット症候群はその一例ですが、実際に15日以上小麦粉を断つ事で、睡眠の質が改善する、体が軽くなるなど、様々な不調の緩和を経験する人が後を絶たないのです。
これは。それだけ腸が小麦粉の処理にエネルギーを使用しているということであり、私たちは消化をするために"過剰に体力を使用している"ということになります。体力が低下した時に風邪などにかかりやすくなるのだとすれば、この時期は小麦粉を断つのにうってつけの時期とも言えるでしょう。
気温の低下だけでなく、やはり"体力不足や疲労"が感染症に負ける原因であることは確かです。また、NK細胞の働きを大きく低下させてしまうストレスの存在も大きいでしょう。このような諸原因に対抗するためには、私たちの体に"疲労を回復させるアイテム"を投入することをお勧めします。
具体的には、この時期が旬であるミカンを始めとした柑橘類、ビタミンCが豊富なカムカム、アムラといったスーパーフルーツのパウダーを利用するのも大変手軽です。また、意外な所ではクエン酸を豊富に含む"醸造酢"や、ビタミンB群豊富な日本酒や甘酒なども滋養強壮には抜群と言えます。
フルーツを使用する場合は無農薬かどうかによって、含有成分の量や質が大きく違ってきますので、いざという時のためにオーガニックフルーツを常備しておく、というのもアリかもしれません。
世の中には風邪をひきやすい人、ひきにくい人がいると言われているのをご存じでしょうか。その差がどこにあるかは解明されていない所ですが、少なくとも風邪予防に必要なのは"強いメンタル"と"抗疲労物質"であることは間違いありません。当面は体調を崩される方も多いと思いますが、食にこだわり、体力のある人はインフルエンザから1日程度で回復するという話もありますので、ぜひ健康維持の参考にして頂ければと思います。
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ZY 検査技師として医療機関に勤務。代替医療、食事療法を中心に学んだ経験を活かし、健康をテーマにした内容を広めるべく様々な活動を行っています。食、医療に関しての関心が強く、ライターとして活躍させて頂いております。 |